１年前に福岡ソフトバンク柳川洋平投手と出会い、毎日のように電話で状態の確認、今感じていること、マウンドでの気持の切り替え等、メンタルを中心にイップスを乗り越える為に行なってきました。２人でやってきたメンタルトレーニングやコーチの助言、関わった関係者の助けもあり、本日、３年目にして支配下登録され、即、１軍登録されました。本人からも電話を頂き、イップスを受け入れ、乗り越え、あきらめずに頑張ったことを称えました。昨年、始めてソフトバンクの２軍室内練習場で柳川選手の球を受けたとき、どうしようかと思ったくらいでした。あれから１年、イップスと向き合い、受け入れ、乗り越え、やっと掴んだ１軍、これからがスタートです。これからも一緒に前をみて進んでいきましょう。


「福岡ソフトバンクからのコメントを掲載」
 
柳川洋平投手が育成枠から支配下登録されることになり、5月13日（金）に公示されました。これを受けて同日、ヤフードーム内にて会見を行いました。

柳川投手は2008年育成ドラフト3巡目でBCリーグ・福井ミラクルエレファンツから入団。今季は主に中継ぎ、抑えとしてファームでフル回転し、ここまでチーム37試合中21試合に登板。5セーブをマークし、防御率1.86と安定した投球を続けていました。

柳川投手は前日にこの報せを聞いたといい、「その瞬間は夢じゃないかなと思いました。でも、やっと努力が報われたかという気持ちになりました」と話しました。

昨季は悩みを抱え、キャッチボールも出来ないほど苦しんだ経験もありました。メンタルを鍛え直してそれを克服し、さらにオフには和田毅投手への弟子入りを志願して過酷なトレーニングに耐え抜き、再び自信を取り戻しました。

アピールポイントは力強い真っ直ぐと、「打てるもんなら打ってみろ」との思いを込めて投げる強い気持ちです。

また、和田投手も「すごく嬉しいですね。1月の彼のボールを見たら、それだけの力があると感じていた。でも、ここからがスタート。頑張ってほしい」と笑顔を浮かべて話しました。

柳川投手は同日にさっそく1軍登録されました。新しい背番号は「53」です。さらなる活躍を期待しましょう。

2011年5月13日掲載
田尻　耕太郎（ホークスオフィシャルメディア）