過去のイップス先生一言日記(2010年まで)

朝早くから、中央学院大学野球部の選手が送球時の肩の痛みからの不安で来所されました。

投稿日時:2010/11/20(土) 23:00

今日は、私も関わっている中央学院大学野球部の外野手の選手が送球時の肩の痛みからの不安で来所されました。
医療機関での検診では少し炎症があるくらいで、送球するのに何の問題もないと言われたようです。
かなり長い期間悩まれ、紹介で来所されました。
もともと、日本文理時代から気にかけていて、能力の高い選手です。
カウンセリング、心理アセスメント、スポーツ催眠を行った後、外での技術トレーニングを行いました。
今まで30メートルの距離も苦しい状況で、常に違和感を感じ、球数が多くなると肩が痛くなるとの事。
筋肉、関節の状態を見極めた上で、選手の身体の状態に合った方法をとっていきました。
身体がどう動きたがっているの?どう投げたがっているの?と質問を投げかけ、本人が感じた事を尊重しながらトレーニングを行いました。
少しずつ距離を延ばし、気づいた部分を微調整しながら、80メートルの遠投も楽に、痛みもなく送球できるようになりました。
キャッチボールがこんなに楽しいとは思わなかったと笑顔で我孫子に帰っていかれました。来週も監督、コーチの許可を取って来所されますので、第二ステップに移っていきたいと思います。
頭(思考)がいっぱいいっぱいの時には感じられない部分や何かに気付けたとき(腑に落ちた時)に、スッと力が抜け本来の自分自身や本来の動きを取り戻します。
痛みや様々な理由により、不自然に何度も繰り返し行われた動きは習慣になってしまいます。本来の動きを繰り返すことで、新たに潜在意識に記憶させていき、自然な動きが習慣になるよう身体と会話しながらトレーニングしていくことが大切なのです。
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