イップス先生一言日記 2014/6/20

イップスと向き合う事で感じること。

[日常] 投稿日時:2014/06/20(金) 12:12

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長年イップスで苦しんている選手と向き合う事で沢山感じる事があります。
まだ、イップスと言う言葉は、スポーツ界では広がっていますが一般の方々には浸透していないのが現状です。
イップスはイップスになった人にしか苦しみはわかりません。
今まで出来ていたことが急に出来なくなることがイップスです。これは、技術ではなく脳の仕組み、心の仕組み、技術的からおきるものであり、この三つが理解、ケア出来て初めて克服出来るものです
そして、潜在意識【無意識】がパニック状態になっている状況なので無意識のケアも必要になってきます。
3千例以上の臨床での克服経験から、プロ、アマチュアを問わず、指導者がイップスを理解することが大切です。昔のように今の子供たちや選手は精神論や技術論だけではスポーツが嫌いになってしまいます。
メンタルに関しては、日本は他国に比べてかなり遅れています。
特に、プロ野球の世界は更に遅れています。逆にアマチュアで若い指導者の方々の方が興味を持ち始めている事も現実です。
指導者には、相手の心を読む力、心理を分析する力、能力がこれからのスポーツ指導者には必要になってくると感じています。
そして、技術を活かす為のメンタル力が必要になってきます。
脳や心の仕組みからイップスになった選手に技術で何とかしようとするともっと悪化してしまいます。
心と脳は、技術よりも大切だと言う事を指導者が理解出来ればと日々感じています。
これからますますイップスは増えていきます。
そして、イップスは誰でもケア出来るものではない事を認識してもらいたいものです。

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