過去のイップス相談室(2010年まで)

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私は1年以上イップスで悩んでいます。(SENさん)

投稿日時:2010/06/01(火) 23:00


【ご相談内容】
私は1年以上イップスで悩んでいます。
イップスになったきっかけは、普段ピッチャーの私が草野球の試合でキャッチャーをしていたとき、トップの位置から投げの動作に入った瞬間指先がヘルメットに「コツッ」と当たったことです。その瞬間に今まで普通に投げれていたものが体の動きがバラバラになって全然投げれなくなってしまいました。初めのころは先輩方も「仕方ないから」と励ましてくれていたのですが、マウンドとホームの距離をワンバウンドやすっぽ抜けをなげつづける私に「しっかり投げろ!」「もういいから転がして返せ」「おまえとキャッチポールしたくない」と言われるまでになってしまいました。
最近ではキャッチボールをするのが怖くなり、キャッチボールをほとんどしないままピッチングに入ってしまうため、肩にしわ寄せがきています。
投げるときに感じるのは「腕の振りがわからない(おかしいことだけはわかる)」「肩が投げる瞬間にガチガチになる」「リリースの瞬間に指先からボールが離れず、かなり強いひっ掛り感を感じてそのままたたきつけてしまう」ということがあります。
以前は楽しみだった草野球の試合も、最近では「雨で中止にならないかな」などと考えてしまってかなりのストレスになってしまっています。
こんな私でも改善の余地はあるのでしょうか?

【お答え】
疑問・質問のお問い合わせありがとうございます。
メールを拝見しました。今までで出来ていたことが出来ない事は辛いと思います。野球は団体スポーツです。それ以上にその事によって周りとコミュニケーションがうまく取れずに苦しく、辛いように感じます。心中お察知いたします。
詳しくお話しを聞いてみなければ解りかねますが、senさんは今、何を目的で野球に取り組んでいるのでしょうか?野球をする人は多いですが、人それぞれ、目的が違って来ると思います。
しかし、皆さん同じ思いなのは、野球が好きだということではないかと感じます。イップスになってしまってとても辛いと思います。その辛さゆえに嫌いになってしまう人もいると思います。当所に来られた方でもイップスを乗り越えた方、乗り越えられなかった方がいます。乗り越えられなった方の多くは結局、野球が好きではなかった方が多いです。好きでしょうがない。野球がやりたい。その思いがあるのであれば、たとえイップスに限らず色々な壁を乗り越えて行けるように思います。
また、senさんは野球の事、投球の事、チームメイトの事などイップスによって、もう頭も心もいっぱいいっぱいになってしまっているように思います。投げたいと強く思う気持ちで身体に力が入ってしまい、無理な動きになる事もあります。キャッチボールもしないで投球することは、大好きな野球人生を減らしてしまう恐れもありますし、良い結果が出るように思いません。キャッチボールもしないで投げたいと思うのであれば投げるのも良いと思います。しかし、キャッチボールをして欲しいと思うのであれば、素直に言ってみればいいのではないでしょうか?暴投してしまうかもしれないけど、受けて欲しい気持ちを伝えてみるのも良いと思います。キャッチボールが出来ない人が試合でストライクを投げて良いピッチングをしているイメージは中々出来なくないですか?現在、senさんは野球を行なう精神状態ではとてもないのではないかと感じます。
何か野球以外の楽しみはないでしょうか?もし無いのであれば、やってみたいと思う事を少しずつするといいと思います。そうした事によって心に余裕も出来て来て、これから自分がどうして行きたいのか素直に考えられるようにも思います。
離れてみて気づけることもあるように思います。今は下からしか返せないけどそれでも、野球をやりたいと心から思うのであればやるのも良いと思います。
イップスは決して不治の病ではないと思います。senさんにとって今は野球をやらなければ行けないと思っているように感じますので、それが心の底から野球をやりたい。と思えた頃からイップスも克服に向う一歩を歩き始めるようにも思います。
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