イップス研究所ブログ

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思い通りの動きができなくなってしまいました(高校球児さん)[イップス相談室]

投稿日時:2015/01/30(金) 02:22

ご相談内容


こんにちは。僕は高校二年で野球をしていてセカンドをしています。ベンチ外です。
昨年の秋辺りから思い通りの動きができなくなってしまいました。
変な動きになるのはスローイングとスイングとティーのトス上げです。
ティーのトス上げは今まで普通に出来ていたのに、急にボールを離す直前に止まってしまうようになった
のです。スイングはトップをつくった瞬間に手が顔に近づくようになり、バットが頭に当たってから振るよう
になってしまうのです。
スローイングはボールを割って手を後ろにまわしたとき、そのまま出せず手が 上に上がってしまうように
なるのです。実際に守備に入ったときはめちゃくちゃな投げ方とよく言われます。中学校の時からスロー
イングだけは癖がありましたが、中学校の時と違うことは、力一杯投げられないことです。ネットや壁相手
だと割りと普通になります。
すべてのプレーにおいて、この動作をするのが嫌で走り込みの方がマシだと思うこともあります。
僕は親に迷惑かけて高校に通っています。今のままだと高校生活が一生背負わなければならない十字架となります。どうか助けてください。


お答え

“高校球児”さん、こんにちは。
疑問・質問のメール問い合わせを頂きありがとうございます。ご返信が 遅くな りまして大変申し訳ありません。内容拝見させていただきました。
 
現在高校二年生で、昨年秋ごろから思い通りの動きができなくなってしまったとのこと。
今まで出来ていたことが、急にできなくなるととても困りますよね。
普通にできないため、野球をすることが楽しくなくなり、走りこみの方がマシだと思われるのも無理もないことかと思います。心中お察しいたします。
 
“高校球児”さんは、とても野球が大好きな方なんですね。ハンドルネームや文面からも感じられますが、このような状況においても、何とか克服したいと真剣に取り組んでいることや、また、責任感が強い方なんだなということがとても伝わりまし た。
 
さて、ティーのトス上げやスローイング、スイングをする際に思った通りの動作ができないとのことですが、そうなるきっかけとして“高校球児”さんになにか思い当たることはありますか?
詳しいお話をお伺いしてみないと解りませんが、そういった動作をする際、なにか緊張してしまうことなどがありませんでしたでしょうか?
例えば、先輩もしくは友達にティーを上げる際、たまたま手元が狂ってしまい、打つ相手に「迷惑をかけてしまった」と感じたことなどはおありでしょうか?
そのようなことがきっかけとなり、次第に「ちゃんと(ボールを)上げないといけない」「ちゃんと上げないと迷惑をかけてしまう」など頭で考えるようになって しまい、その結果心と体が緊張感でいっぱいになり、動作中に腕が止まってしまう・うまく投げられないなどの症状として出ているのかもしれないと感じましたが、いかがでしょうか?
 
また、スローイングにおいても、ネットや壁相手では通常通り投げることができるのに、相手が人もしくはプレー中となると思った通りに投げることができないということは、上述しましたように何か“高校球児”さんの中でプレッシャーに感じていることがあるのではないでしょうか?ネットや壁相手に投げるときとは違った気持ちがあるのではないかと思います。
 
プレッシャーがかかり、「しっかりやらないといけない」と思うことは、自然に発 せられる素直な気持ちだと思います。しかし、この「~○○しないといけない」という考えこそが、イップス症状を引き出すことにも繋がってくることがあります。
 
人は、心(気持ち)と頭(思考)と身体(技術)がトライアングルのように繋がっております。
このトライアングルは、常にバランスをとりながら心身の健康状態を維持しています。
楽器のトライアングルを想像してみてください。トライアングルは、どこかに触れたり握ったりすると、良い音は出ませんよね?これと同じく、人も「心(気持ち)-頭(思考)-身体(技術)」のどこかに歪みがあり、それが継続していくと、バランスが崩れ、サインとして症状となって現れること があります。
 
本来楽しいと思ってプレーしていた野球も、いつしか様々な事情や理由の中で、このように「~○○しなければならない」という思考・観念が、本来の「楽しくプレーしたい」「こうやって投げたい」という本当のご自身の気持ちに蓋をしてしまい、心(気持ち)と頭(思考)に葛藤が生じ、身体(技術)に「このフォームはあなたに合ってないよ」「この考え方は苦しいよ!」とバランスを崩していることを教えてくれるのが、イップス症状であり「サイン」なのです。
 
いま、“高校球児”さんも、このような状態であり、身体から「サイン」として発せられているのかもしれませんね。昨年の秋ごろからとのことです ので、長い期間無意識に緊張状態が続き、心がいっぱいいっぱいな状態なのではないでしょうか。
  
 
このような状態であると推測してのアドバイスですが、今は無理に野球に打ち込むことよりも、いっぱいいっぱいな心と体を休めることをおすすめいたします。“高校球児”さんが、心からリラックスできることをすることが、余裕に繋がり克服への第一歩となると思います。
ただ寝るなどして休めるだけではなく、なんでも「楽しい」と思えることをすることも良いと思いますよ。
 また、イップスは「受け容れる」ことが大切です。“高校球児”さんは、このお悩みををだれかにご相談はされましたで しょうか?監督や友人など近い方に打ち明けることにより、今のご自身を受け容れることに繋がると思います。受け容れることで、ご自身が本当にしたいこと、感じていることに気づくことができたり、心が軽くなることがあります。
「僕は親に迷惑をかけて高校に通っています」とありますが、ご両親には相談されておりませんか?
「親に心配をかけてはいけない」と思われているのかと思いますが、できましたら思い切って打ち明けてみることも、無理のない範囲で出来たら良いかもしれませんね。
また、専門機関に相談されることも一つの方法かと思います。当所においても、リラクゼーションを主とした
無意識の領域を楽にす るスポーツ催眠療法を行っております。
初回無料相談も行っておりますので、お気軽にご連絡ください。
 
最後に、イップスは乗り越えられるものです。乗り越えた先には、飛躍的に競技レベルが上がることが多いです。
ぜひ、“高校球児”さんもあきらめないで、イップスと向き合っていきましょう。
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